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僕ら× 1st.

第20章 夏祭り --Hzm,Mkt,Ar,Kn

「なぁ、今日この後の予定は?」

アル先パイの横で、柊先パイが後部席に投げ掛けてきた。

「あの、警察に行った方がいいんでしょうか?」

とヨーダが尋ねると柊先パイが答える。

「行っても同じじゃね?あの地区はヤバイって知られてるし、お前らが説教くらうだけだろ?」

「じゃやめとこー?怪我もしてないし」

と私。
親に知られたら何を言われるか。

「では、特に予定は決めてません。竹崎と合流してカフェでもと思ってただけなので……お前らどっか行くのか?」

ヨーダが康史に会話を振る。

「そうだな。降ろしてもらうか?」

「そうね」

先パイたちにドキドキしてるとこ、康史に見られたらよくないしね…。
本気じゃないんだけど、やっぱりカッコいいし、目の保養なんだよね…。

この手帳も、アル先パイが触った特別な手帳になっちゃったし。
と、返ってきた手帳を鞄にそっとしまう。

「じゃ、この先の駅前で?」

本日は硬派な柊先パイ、すごくカッコいいと横顔にまた見とれる。

「はい、ありがとうございます」

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