
僕ら× 1st.
第20章 夏祭り --Hzm,Mkt,Ar,Kn
「置いてかないでくれて、助けてくれてありがとう」
花野の瞳から大粒の涙がぽたっとこぼれる。
「あ…、吉坂先パイ。離してください。服が汚れちゃう」
花野は腕でぐいっと涙を拭い、肩紐の引きちぎれたショルダーバックに手を突っ込んでゴソゴソ動く。
「そんなこと心配すんな?花野ちゃんの涙はキレイだよ」
アル先パイならそんな台詞も似合う。
なのに花野は、そんなアル先パイのシャツにミニタオルを押し当てる。
「シミになっちゃったらすみませんっ」
「俺はその方が嬉しいよ?でも、お詫びに1枚買ってもらおうかな?だから、もっとつけて?怖かったろ?」
な、何って優しいのっ?アル先パイっ!
こんな男らしい先パイを、誰が"鬼畜"なんて言いだしたんだろう。
「吉坂先パイったら……」
アル先パイは、ボロボロ涙の止まらなくなった花野を不器用な手つきで自分の胸にぐっと押しつけた。
花野の瞳から大粒の涙がぽたっとこぼれる。
「あ…、吉坂先パイ。離してください。服が汚れちゃう」
花野は腕でぐいっと涙を拭い、肩紐の引きちぎれたショルダーバックに手を突っ込んでゴソゴソ動く。
「そんなこと心配すんな?花野ちゃんの涙はキレイだよ」
アル先パイならそんな台詞も似合う。
なのに花野は、そんなアル先パイのシャツにミニタオルを押し当てる。
「シミになっちゃったらすみませんっ」
「俺はその方が嬉しいよ?でも、お詫びに1枚買ってもらおうかな?だから、もっとつけて?怖かったろ?」
な、何って優しいのっ?アル先パイっ!
こんな男らしい先パイを、誰が"鬼畜"なんて言いだしたんだろう。
「吉坂先パイったら……」
アル先パイは、ボロボロ涙の止まらなくなった花野を不器用な手つきで自分の胸にぐっと押しつけた。
