
僕ら× 1st.
第20章 夏祭り --Hzm,Mkt,Ar,Kn
息を切らしたアル先パイが花野を抱えて乗り込むと、すぐに柊先パイがクルマを出した。
「お前ら何してんだよ?…こんな怪しいとこで」
私たちがお礼を言い終わると、花野を抱き締めたままのアル先パイが後部席に尋ね、ヨーダがそれに答えた。
「友だちを探しに来て…っ、したら取り囲まれて…マッチ売るのかとか、こいつがカッパとかわけのわからないこと言ってきて」
と、柊先パイが教えてくれる。
「マッチ売りってね、たちんぼってゆーか。まあ、わかりやすく言うと、売春」
「なっ!」
「で、お前ら、ゲイビに出されるとこだったな。カッパはそっちの男だろ?マコちゃんの彼氏に依田がほられるって設定で」
「っ!」
私の隣の男2名は、互いにひきつった顔を見合わせる。
「もうっ、無事でよかったっ。花野ちゃん」
助手席の後ろに座った私は、アル先パイの腕の中、半泣きの花野と目が合う。
「あのっ、私っ、足手まといでごめんね」
「ううん、誘ったのは私だしさ。ごめんね」
あのままつかまっちゃってたら、本当に最悪だった。
あの人たちの遊興費を稼ぐために、身を売るところだったんだ…。
「宮石悪くないよ。俺、もっと早くに怪しさに気づけばよかった」
ヨーダの反省に康史も頷く。
「お前ら何してんだよ?…こんな怪しいとこで」
私たちがお礼を言い終わると、花野を抱き締めたままのアル先パイが後部席に尋ね、ヨーダがそれに答えた。
「友だちを探しに来て…っ、したら取り囲まれて…マッチ売るのかとか、こいつがカッパとかわけのわからないこと言ってきて」
と、柊先パイが教えてくれる。
「マッチ売りってね、たちんぼってゆーか。まあ、わかりやすく言うと、売春」
「なっ!」
「で、お前ら、ゲイビに出されるとこだったな。カッパはそっちの男だろ?マコちゃんの彼氏に依田がほられるって設定で」
「っ!」
私の隣の男2名は、互いにひきつった顔を見合わせる。
「もうっ、無事でよかったっ。花野ちゃん」
助手席の後ろに座った私は、アル先パイの腕の中、半泣きの花野と目が合う。
「あのっ、私っ、足手まといでごめんね」
「ううん、誘ったのは私だしさ。ごめんね」
あのままつかまっちゃってたら、本当に最悪だった。
あの人たちの遊興費を稼ぐために、身を売るところだったんだ…。
「宮石悪くないよ。俺、もっと早くに怪しさに気づけばよかった」
ヨーダの反省に康史も頷く。
