
僕ら× 1st.
第19章 雲の上 --Tk,R
図書館の一角、自習室で活字に目を落とすキミ。
今日はもう少し近づいてみようと、キミの向かいの席に着く。
顔を上げて目が合うと、パッと逸らした。
知らなかったな。
他の男と視線が合った時、そんな風に反応するんだ?
やや頬を染めて…それじゃあ、相手の男は誤解しちゃうな。
このコは自分に気があるのかと期待しちゃうな。
春にバッサリ切った髪の毛、少しずつのびてきたね。
俺とのことはキレイに切り離せたのかな。
俺のあげたネックレスはキミの首になく。
でも、持ち歩いてくれている。
だから今日、キミに会えたんだ。
キミが席を離れた間に、机の上の図書カードを抜き取った。
キミは気づかず片付け始める。
ふふ、花野ったら隙が多いんだから。
と、手にしたカードを見る……っ…っ…っ!
そこには、かつての俺の名前、俺の書いた文字。
俺が借りていた記録のカード。
花野、どうしてこんなの持ってるの?
今日はもう少し近づいてみようと、キミの向かいの席に着く。
顔を上げて目が合うと、パッと逸らした。
知らなかったな。
他の男と視線が合った時、そんな風に反応するんだ?
やや頬を染めて…それじゃあ、相手の男は誤解しちゃうな。
このコは自分に気があるのかと期待しちゃうな。
春にバッサリ切った髪の毛、少しずつのびてきたね。
俺とのことはキレイに切り離せたのかな。
俺のあげたネックレスはキミの首になく。
でも、持ち歩いてくれている。
だから今日、キミに会えたんだ。
キミが席を離れた間に、机の上の図書カードを抜き取った。
キミは気づかず片付け始める。
ふふ、花野ったら隙が多いんだから。
と、手にしたカードを見る……っ…っ…っ!
そこには、かつての俺の名前、俺の書いた文字。
俺が借りていた記録のカード。
花野、どうしてこんなの持ってるの?
