
僕ら× 1st.
第8章 le journal --Ior,Ar
***
体育祭も文化祭も試験も終了した12月中旬、僕らのゴシップ記事が公開された。
配布まであんまり時間がかかるので、もうボツになったかと考えていた矢先だった。
ま、秋季はお祭り2つと、マドンナ先生のデキ婚報道で話題に事欠かなかったからな。
そう思いながら、新聞を読む。
うんうん、記事は僕のを採用っ。
やるじゃないか、根岸顧問。
その日の昼休み、3クラス横の彼女の教室を訪れた。
「花野ちゃんー。彼氏が来たよー!」
「速水、花野ちゃんをよろしくね!」
「ここでキスしてみせろよ!」
男人気上位の彼女にノーマークの恋人ができて喜ぶ女子と、お子様男子の冷やかしを受けながら僕が近づくと、耳まで赤くなった彼女がうつむきがちに立ちあがる。
わかった?
これが"当然の反応"だよ。
もう、僕たちは恋人同士だ。
不敵な笑みを浮かべた僕は、彼女の手をつかんで、ヒューヒューと鳴る口笛とキスコールで騒がしい教室をあとにした。
体育祭も文化祭も試験も終了した12月中旬、僕らのゴシップ記事が公開された。
配布まであんまり時間がかかるので、もうボツになったかと考えていた矢先だった。
ま、秋季はお祭り2つと、マドンナ先生のデキ婚報道で話題に事欠かなかったからな。
そう思いながら、新聞を読む。
うんうん、記事は僕のを採用っ。
やるじゃないか、根岸顧問。
その日の昼休み、3クラス横の彼女の教室を訪れた。
「花野ちゃんー。彼氏が来たよー!」
「速水、花野ちゃんをよろしくね!」
「ここでキスしてみせろよ!」
男人気上位の彼女にノーマークの恋人ができて喜ぶ女子と、お子様男子の冷やかしを受けながら僕が近づくと、耳まで赤くなった彼女がうつむきがちに立ちあがる。
わかった?
これが"当然の反応"だよ。
もう、僕たちは恋人同士だ。
不敵な笑みを浮かべた僕は、彼女の手をつかんで、ヒューヒューと鳴る口笛とキスコールで騒がしい教室をあとにした。
