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三角関係ときどき四角

第11章 終わりと始まり

そしてその翌朝のこと。


日勤の僕と夜勤の珠理ちゃんは
病院で入れ違いだった。


診察時間には未だ猶予があり
もしやと一旦自宅に引き返した。


音が漏れぬよう玄関のドアを開け
忍び足でダイニングへ向かう。


ダイニングに辿り着く途中で
珠理ちゃんと陵介くんの会話が
僕の耳に届いた。


「お義父さん、帰ってこない?」

「大丈夫ッ。入れ違いだったからッ」

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