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放課後は保健室で

第1章 保健室のセンセイ



一筋、涙が頬を伝った。


「彼が………帰ってきた」


「嘘っ!だって今留学中で」


「…私に、会いたくて、っ…帰ってきたってっ」


結の彼氏さんは3つ上の大学生。

国際系の大学で、アメリカの姉妹校に留学中なのだ。

本人は随分明るく振る舞っていたけれど、夜泣いていることを私は知っている。


朝、目を腫らして笑顔で挨拶するんだ。


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