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放課後は保健室で

第1章 保健室のセンセイ




普段は強がりで大人ぶって涙なんかみせない。



「結……、よかったね」


私は背中に抱きついた。
小さな振動が頬に伝わる。



「ごめん私行ってくる!」


ぱっと顔を上げ笑顔で私に言った。



「うん、いっておいで」



そのままドアを開けて走っていく結。


大好きな人が自分を大好きでいてくれる。
そんな世界を体験したことはないけど
……幸せそうだ。


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