
嘘つきな唇
第7章 *新境地*
「……お待たせしました♪……
お嬢様お着替え終わりましたよ♪」
「……そうですか!……
じゃあルウくん行こうか♪」
「……ハイ♪……」
「お嬢様とってもお綺麗な方ですね♪
私も長年務めてますがここまで、
お綺麗な花嫁は見た事無いですよ♪」
「そうですか!父親冥利ですね。
有り難うございます!」
「……どうぞ……」
……カチャ……
「……ゆ、雪奈?……」
「……おお!……これは!……」
……雪奈は今度は……
ピンクのウェディングドレスを、
身に纏って髪は結えて、
ティアラを着けて立って居た……
……それはもう……
この世の物とは思えない程の、
美しさだった……
……そうまるで……
英国の王妃のような美しさだった……
さっきの真っ白いドレスも、
綺麗だったけど……
ピンクのドレスは何故か、
妖艶な魅力を醸し出して居た……
……俺はそんな雪奈を見てたら……
思わず涙が溢れて来た……
……俺はほんとにこんなに……
美しい女性を花嫁に貰えるのか?
と言う感涙の涙だった……
……雪奈綺麗だよ……綺麗過ぎる……
「……お父さん雪奈綺麗ですね……」
「……ああ綺麗だな……」
お父さんを見たらお父さんの、
目からも涙が流れて居た……
