
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第12章 【最終章】完璧な駄犬と憂鬱な秘書
「――――…は、はあ!?え!えぇ!財前さんと実周室長が!?え?付き合ってる?」
あまりの驚きに洗っていた食器を落としそうになる!
「その反応分かります!私も驚きました、あの財前と付き合える実周室長――――…恐るべしです!
ある意味…人間的に最強なのは実周室長ですね!」
「いや…そっちじゃなくて…
付き合うって――――…そう言うことですよね?」
曽根は当たり前なのか「ん?」と、男同士の付き合いに驚いている私を不思議そうに見ていた
「――――…誰が誰を好きになるなんて…神様だって分からないことなんです…驚くのは無理もありませんが…性別は関係ないです
私だって…ライカに出会うまでは…性癖を満たせれば恋愛はしなくていいと思っていましたからね…」
ドキッとした――――…
自分のなかに少しでも偏見があったのだと思うと…
なんだか、二人に申し訳なく感じてしまった…
