
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第12章 【最終章】完璧な駄犬と憂鬱な秘書
久しぶりに曽根の横に立った気がする――――…
嬉しいし…なんだか緊張する…
「ライカの手料理食べたいのですが…そんな我が儘…ダメでしょうか?」
「ダメじゃありませんが…財前さんみたいに上手ではありませんよ?」
基本…我が家の料理は財前さんが作ってくれているが
お休みの時は私が作る時もある
しかし、今からだと――――…
「財前には連絡しておきました!外で食べるから作らなくていいって――――…そした、“では、今晩は外出して帰りませんのでよろしくお願いいたします”と、言われました!」
あ――――~…恋人とデートでしょうか?
だとしたら、急な予定変更に相当振り回されている気がする…
財前さんの恋人さん――――…気の毒すぎる!
