テキストサイズ

完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第12章 【最終章】完璧な駄犬と憂鬱な秘書


「そんなことはいいんで…仕事してください」



「――――…ハイ…」


肩を落とした曽根はそのままパソコンに向いパチパチと入力し始めた


営業がやる気のあるうちに曽根には新しいシステムを開発してもらわないと…


それからは曽根の仕事はシステム開発に専念するためなのか…帰宅時間も遅くなり始めた――――…






今日も――――…




「はぁ…」




「ライカ様、ため息は幸せが逃げてしまいますよ?」



マンションのエントランスで後ろから声をかけられ、つい飛び上がってしまった!



「ビックリ――――…した…財前さん…」



そこには、ニヤリ顔の財前さんが立っていた



「驚かせてしまったのなら申し訳ありません…ご婚約して式も間近だと言うのに、純弥様は何をされているのやら」



「どうして遅くなってるか知ってるくせに…意地悪な言い方ですね」



財前さんは私の返しにフフフと笑うとエレベーターのボタンを押してくれた




ストーリーメニュー

TOPTOPへ