
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第12章 【最終章】完璧な駄犬と憂鬱な秘書
静まり返る会議室――――…
また、一週間前の状態に戻るのかと思った…
しかし、営業社員の顔は何故かハツラツとしていた
「神谷さん――――…わが社のセキュリティーシステムは他社にはカバーできない売も沢山あります!
我々も噛みつかれること覚悟で踏ん張って見せます!」
「俺たち――――頑張ります!だから!」
俺も、俺もと…手を上げる社員に驚かせられながら…私は曽根が今頑張っている事を伝えたかったが…
何処まで不利な状況でやれるのか見たくなった
「――――そうですか…それは頼もしいですね…頑張れば…ご褒美があるかもしれませね」
そう言って…曽根の新システムの件は伏せたが…
そうった瞬間に…営業部長の目がギラギラと光った…
そして、営業社員たちが心なしかソワソワし始めた…
ヤバイ――――…言い過ぎた?なんか、変だった?ついつい曽根の扱いと似た感じにしてしまった…が…
