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完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第12章 【最終章】完璧な駄犬と憂鬱な秘書


「分かりました――――…社長には“進展もやる気も感じられなかった”と…伝えておきます」



「えっ!?えええぇ!?神谷さん…それは…ちょっと…これでも――――」



「は?…“これでも”?何ですか?私はこの一時間…あなた方から何も感じられなかったのですが…気のせいですか?」



重い空気が会議室に広がる――――…


社員がうつむき…目を伏せている



「――――…営業って…花形ですよね?わが社の顔と言ってもいいくらいですよ?それが…顔を伏せているとは…呆れて言葉もありません…」


私は、曽根を見下す時のように会議室に集まる営業社員を睨み付けた







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