
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第12章 【最終章】完璧な駄犬と憂鬱な秘書
普段であれば、ベタベタしながら私の苛立ちを助長し…睨まれている時間帯だ…
しかし、今日の曽根は違う!
パソコンとにらめっこしながら…ブツブツと何かを呟いている
時間になり、私は曽根に指示されたように営業の定例報告に出席した
毎回…思うのだが
営業の報告は頼りないと言うか――――…ガツンとしないと言うか…
イライラするのである!
普通なら営業とは社交的で活発で元気はつらつで――――…と、思うのだが
わが社の営業は…なんとも地味…と、言うか花がないと思っている――――…
営業なのだから…もっと…こう――――…
「――――で?それだけですか?」
――――///ハッ…やってしまった
つい心の声が!?
営業の部長は私の顔を覗きなから「それだけ…です」
と、サラッと言いやがった…
場か和む処か凍りついてしまった――――…
いつもの癖で大事になってる?!
