
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第10章 完璧なライバルと憂鬱なご主人様
「フフフ…怖い顔をするのね?
はじめまして――――…私はサニ…
ジュンには“マスターサニー”って、呼ばせていたのよ?」
「マスター…サニー…――――…って、あなたが…」
目の前の金髪の女性は…微笑みながら私を見つめる
「――――…私に…何か?」
「フフフ、ジュンったら――――…日本で仕事するからって、私とのパートナーを解消しておいて…
新しいパートナーを作っていたなんて…驚いたわ」
――――…この…人は…?
「あなたが…ジンの元…マスター」
「フフフ、今は――――ジンって呼ばれてるのね…何だか妬けちゃうわ」
