
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第10章 完璧なライバルと憂鬱なご主人様
歩き出すと再び曽根が私を行かせまいと腕を掴む!
私の頭はパニックで――――…今度は思いっきり腕を振り払った!
「離しなさい!
嘘つき――――…“愛してる”も“運命”も結局…貴方の飾りでしかなかった…
自分より小さくて…か弱くて…仕事は男性社員よりでしゃばらない…ほんわか出来る子――――…胸は大きくて揺れるアクションが随時機能する子――――…!
男は皆――――…可愛い扱いやすい子を最後は手に入れる…ジン…貴方もそうなんでしょ?」
自分がこんなにもろかったなんて…知らなかった
曽根が困ったような…焦ったような顔を見せる
「――――ライカ…待ってください!」
「来ないでください…そこで、運命の相手でも待っていなさい!」
