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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第4章 ~郁と夕陽の秘密の情事~

「学校側、クズじゃん…。」

夕陽君の言うとおり、学校側は世間体や評価の方が大事なクズだった。

「学校を休み続けて数週間後、悲劇が起きてしまったんだよ…。」

「それが、あのニュースでやってた事件?」

「うん…。」

それについて話さそうとした僕の両目から、涙が次々に零れ始める。

「うっ…うぅ、うぅぅっ…。」

「郁君!?
ゴメン、もうそれ以上話さなくて良いよ!」

夕陽君は、慌てた様子で僕を抱き締める。

「ゴメンね、辛くて悲しい過去を思い出させて…。」

「うぅぅ、うぁああ…。」

泣き出す僕の頭を、優しく撫でる夕陽君。

「郁君、本当にゴメンね…ゴメン…。」

夕陽君は、僕が泣き止むまでずっと抱き締めてくれた。

少しして、泣き止んだ僕は夕陽君からそっと離れる。

「夕陽君、もう大丈夫……かなりスッキリしたよ
ありがとう」

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