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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第2章 ~3人それぞれとの放課後~

それで、従兄の人と恋人さんはアパートで2人で暮らしてるんだ。

「そういえば、ジークンドーでは数多君と従兄の人のどっちが強いの?」

あとで聞く予定の質問を、先に南君が聞いてくれた。

「従兄だよ
兄ちゃんは、俺の3倍は強くて一度も勝った事がないんだ」

「へぇ~」

数多君よりも強いって、どんな人なんだろう?

「あっ、電話だ
ちょっと、待ってて」

数多君は、上着の内側ポケットからスマホを取り出し、通話ボタンを押す。

「もしもし、兄ちゃん?
うん、今は友達らと本屋に寄ってる」

電話の相手は、従兄の人からか。

「うん、わかった
じゃあ、友達らと別れたらそっちに行く」

そう言い、数多君は通話ボタンを切った。

「わりぃな」

「別に良いよ」

「従兄から?」

やっぱり、通話の相手は従兄からだった。

「うん
今日、恋人さんが熱で仕事休んでるみたいで、兄ちゃんは仕事なんだ」

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