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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第2章 ~3人それぞれとの放課後~

「俺は、道場があるし帰宅部かな」

「郁君も、数多君も帰宅部なんだ~」

「南君は、なんで演劇部に?」

気になったので聞いてみた。

「僕、小学生の時から演劇が好きで、演技と変装やメイクとかの勉強もしてるんだよ」

「そうなんだ」

「小中でずっと演劇部で、将来は俳優になるのが夢なんだ~」

「俳優かぁ」

高1でもう、将来の夢があるんだな。

「僕は、特にまだ考えてないやぁ」

「数多君は、道場の後継ぎ?」

南君の質問に、数多君は頷いて口を開く。

「本当は、従兄が継ぐ筈だったんだけど、ちょっとした事情で俺が後継ぎに」

深くは聞かないけど、後継ぎ問題っていろいろあるんだね。

「でも、それだと従兄の人に恨まれたりは?」

「いや、従兄は喜んで祝福してくれたぞ」

「そうなの?」

従兄の人、継ぐの嫌だったのかな?

「従兄も、郁と同じで自分の好きな事と、恋人にも時間を費やしたいみたい」

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