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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第14章 ~成就する長年の恋~

「翔君達に、真根さん!?」

突然の4人の登場に、僕は驚きを隠せない。

「郁君、黙っててゴメンね」

有里君が、僕に謝る。

「郁、立ち聞きしてゴメンな」

続けて、翔君も僕に謝る。

「昨日の夜、有里に郁から告白の返事を今日聞く事になったのを教えられてな」

「僕達、気になっちゃって」

剣君と筑紫君は、僕に説明してくれた。

「立ち聞きは無粋な行為だけどね」

真根さんが、申し訳なさそうにしながら僕と有里君のそばに来る。

「立ち聞きに関しては、申し訳ないと思っている
だけど、有里は僕達にとって家族同然の存在なんだ」

僕の顔を、真っ直ぐ真剣に見ながら話を続ける真根さん。

「僕の場合は、親としての立場みたいなものとマネージャーとしての立場として
郁君の、有里の告白に対する返事が気になった」

その表情からは、マネージャーとして親としての真剣さが伝わってくる。

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