テキストサイズ

腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第14章 ~成就する長年の恋~

「もし、何らかのきっかけで有里君の近辺や友人関係を調べられた時、僕の事も調べられたりしたら…。
柴野有里の友人には、犯罪者の息子がいるって世間やファン達に知られてしまう…。」

それだけは、絶対に避けたい…。

「そうなったら、有里君だけじゃなくて他のメンバー達と真根さん、有里君のおじさんとおばさんにまで迷惑がかかるんだよ…。
そんなの絶対、僕は耐えられない…。」

「……。」

僕の話を、夕陽君は黙って聞いている。

「だから、夕陽君とは付き合えない……ゴメンね…。」

僕は、夕陽君に謝った。

「……郁君、僕の事だけじゃなくて両親とメンバー達、真根さんの事も考えてくれてありがとう…。
でも、大丈夫だよ」

「えっ?」

「みんな、もう良いよ」

夕陽君の一言のあと、脱衣所のドアが開く。

「え、翔君達と真根さん…。」

中から、翔君と剣君と筑紫君と真根さんが出て来た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ