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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第14章 ~成就する長年の恋~

「有里から耳にタコが出来るくらい、きみの話を聞かされてたのと
イベントの時に、有里を庇ってくれた行動で郁君の事は充分に信頼している」

真根さんは、笑顔になったあとすぐに真剣な表情に戻った。

「でも、それらを抜きにして有里は声優アイドルで、郁君は一般人で立場が違う
ましてや、郁君のお父さんは過去に罪を犯した」

「えっ、何でお父さんの事を…!?」

パッと、有里君の方を見ると、有里君が僕に頭を下げる。

「ゴメン、郁君!
昨日の夜、郁君から返事を聞けるのを教えた次いでに、みんなに水無月家の過去について話したんだ…。
もし、付き合う事になったら、いずれは話さないと駄目と思って…。」

有里君は、顔を上げながら僕に説明した。

「有里の言うとおり、僕達は水無月家の過去について全部聞いた
郁君のお父さんは、きみを守る為に罪を犯した
悪い人じゃないのは理解しているけど、付き合うとなると話は別なんだよ」

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