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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第13章 ~殉職という名の幕下ろし~

「い、郁君……無事…かな…?」

「はい!
湖南さんが庇ってくれたから、無事です…!」

「そっか……良かった…。」

苦しそうにしながらも、僕が無事な事に安心する湖南さん。

「良くないですよ!
僕を庇ったせいで、湖南さんが…湖南さんが…!」

僕は、涙を流しながら湖南さんに言った。

-湖南視点-

「ははは…ゴメンね…。」

次に、俺は睦月さんと晴希や始とヤンスを見る。

「睦月さん…。
翔太さんとの約束通り、郁君を守って見せましたよ…。」

「馬鹿野郎…っ!
約束を守ったからって、お前が死んだら…俺は…!」

よく見ると、睦月さんだけじゃなくて晴希達も涙を流していた。

「水無月も死んで、高山も死んだらさらに悲しいし、寂しくなるじゃねえか…っ!」

「そうですよ!」

「湖南さん、俺達を置いて逝かないで下さいよ…っ!」

睦月さんの言葉に、晴希と始も同意する。

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