テキストサイズ

腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第13章 ~殉職という名の幕下ろし~

「郁君、晴希!!」

「湖南さん!」

「良かった、無事だったんだね!」

隼君と数多君を乗せたパトカーと入れ替わるように、湖南さんの車が僕達の近くまで来て、中から湖南さんが出て来る。

-脅威視点-

「……。」

クソッ!!

俺達は、こんなところで終わるのか!?

今日の日の為に、いろいろ準備してきたのによ!!

警官達と、俺達との距離が少しずつ近くなる。

……どうせ逮捕されるなら、文月郁だけでもッ!

-湖南視点-

「ッ!?」

ふと、鮎喰親子達の方を見たら鮎喰脅威が、上着ポケットから拳銃を取り出して郁君に向ける。

「死ねえぇえええええッ!!」

同時に、銃声が鳴り響く。

さらにその直後に、始が放ったと思われる弾丸が鮎喰脅威が持つ拳銃を弾く。

「ぐッ」

「郁君、危ない!!」

「えっ?」

「ぐぁあ…ッ!!」

鮎喰脅威が放った銃弾は、俺の心臓に向かって命中する。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ