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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第13章 ~殉職という名の幕下ろし~

晴希さんの言葉に、鮎喰親子は悔しい表情をする。

そんな2人を見て、これでやっと全てが解決すると思った。

「晴希さん
隼と数多君を乗せて、文月家へ護送してもらえますか?」

「構わないけど…。」

「兄さん、何言ってんだよ!」

「そうだ、郁も一緒に!」

隼と数多君の気持ちは嬉しいけど…。

「これ以上、水無月家の過去の事で隼と数多君を巻き込みたくない
2人には、全てが終わってから僕の家でちゃんと1から説明するから」

「兄さんは?」

「僕は、あの2人が逮捕されて連行されるのを、最後まで見届ける義務がる
全てが終わったあと、お母さんと僕の2人の父親に報告するためにも」

「「……。」」

僕の言葉を聞き、少し考え込んだあと2人は僕を見て頷く。

「わかったよ、兄さん」

「俺達、文月家で郁の帰りを待ってるからな」

それから、晴希さんの指示で部下と思われる1人の警官が運転する車に、隼と数多君は乗ってこの場を離れた。

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