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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第13章 ~殉職という名の幕下ろし~

「逃げるぞ!」

鮎喰親子は、自分達の車の中へ急ごうとする。

「なッ!?」

「狙撃か!?」

次の瞬間、鮎喰親子が乗ってた車のタイヤが1つずつオアンクしていく。

僕達は、右方向の向こう側を見る。

「始さん?」

自分の車の上を台代わりにして、ライフルを構えている始さんの姿があった。

「始は、うちの優秀の狙撃手(スナイパー)でもあるんだ
警察内で、アイツに付いたあだ名が『勝利の弾丸(ビクトリー・ブレッド)』なんだよ」

「勝利の弾丸…。」

始さんって、かなり凄い人なんだな…。

「始が放つ弾丸は、数多くの事件を事前に防いだり、犯人確保につながって我々警察側の勝利を導いてくれた
狙撃と射撃に関して、奴の右に出る者はいない」

そう言い、晴希さんは鮎喰親子達を見る。

「さあ、後がもうないぞ!
大人しく観念しろ!」

「クソがッ!」

「文月郁を、殺すチャンスがぁあああああ!!」

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