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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第13章 ~殉職という名の幕下ろし~

「いくら、お前が剣道が強くてもよ
空手使いの俺達に、その竹刀だけで勝てると思ってるのか?」

確かに、このままじゃ隼は多分負ける…。

水無月家の事で、隼は巻き込みたくない…。

「お願い!
大人しく着いて行くから、弟には危害加えずに見逃してあげて!」

猛威達に、隼は見逃すように叫ぶ。

「良いぜ」

「本当に大人しく着いて来るならよ」

納得する鮎喰親子。

「駄目だよ、兄さん!
僕を1人にするつもり!?」

だけど、隼は猛反対する。

「だったら、仕方ねえな」

「ついでに、お前にも痛い目に合ってもらうぞ」

「郁、隼!」

「えっ?」

後ろを振り返ると、血相を変えながら数多君が僕と隼のそばに駆けつける。

「俊樹君は、どうしたの?」

「郁の事で喧嘩になって、やり合ってそのまま放置してきた」

そう説明すると、数多君は猛威達の方を向く。

「誰だ、お前?」

猛威が、数多君に言う。

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