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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第12章 ~明かされる正体と亀裂が入る友情~

◇道中◇

「ふぅ…。」

家を出て少しして、晴希さんと始さんが自転車で現れた時に、友達と遊ぶ時だけは護衛しなくて良いと断った。

最初は渋った2人だが、俊樹君と数多君の名前を出したら、俊樹君達が居るなら安心したのか護衛を外してくれた。

ただし、行く時と帰る時は護衛するのと、2人と別れたらすぐに連絡する条件付きで。

あとは、指定したルートの道を歩いて来る事も。

◇日本橋・路地◇

「えっ?」

「……。」

「……。」

待ち合わせ場所の路地に着くと、俊樹君と数多君の他に利行君と健次郎君もいた。

「……俊樹君、数多君どういう事…?」

「いや、俺はやめた方が良いって言ったんだが…。」

「郁、わりぃ…。
コイツらに頼まれて、俺が2人の事を隠してお前を呼んだんだ」

なる程、今回の計画を立てたのは俊樹君と、利行君と健次郎君か…。

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