テキストサイズ

腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第12章 ~明かされる正体と亀裂が入る友情~

「郁、如月は悪くない
俺と健次郎が無理やり頼んだんだ」

「俺達、どうしても郁に許してもらって、仲直りしたいんだよ!」

「僕は、もうお前達の顔を見たくないしその声も、二度と聞きたくない!」

僕は、俊樹君と数多君の方を見る。

「俊樹君、もう二度とこんな余計な事しないで
あと、数多君もゴメンだけど、今日は帰るね」

「郁、待てよ!」

引き返そうとする僕の腕を掴み、止めようとする俊樹君。

「俊樹君、離してよ…。」

「俺と数多、昨日お前と別れたあとにコイツらに呼び止められて、全部事情を聞かされたんだ!」

「ッ!?」

僕は振り返り、利行君と健次郎君の方を見た。

「郁、ゴメン…。」

「でも、事情を話したら協力してもらえると思って…。」

「話したって、どこまで話したんだよ!?」

もしかして、お父さんが起こした事件の事も…?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ