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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第12章 ~明かされる正体と亀裂が入る友情~

「しかし、南君の正体が高山湖南30歳だったなんて…。」

湖南さん曰く、ずっと変わらず童顔みたいだ。

潜入する時も、童顔でちょうど良かったらしい。

後から聞かされた事なんだけど、校長先生と教頭先生と担任の松岡先生は事情を聞かされてたみたい。

みな…湖南さんと、僕を同じクラスにしてもらった事も言ってたな…。

その時、スマホの着信音が鳴った。

「湖南さんからだ」

通話ボタンを押す。

「もしもし?」

『夜分遅くにゴメンね
今、大丈夫?』

「はい」

いったい、どうしたんだろう?

『郁君、今後の事とかでまだ不安かな?』

「はい、正直に言いますと…。」

『大丈夫だって!
郁君の事は、俺が命を懸けてでも絶対に守るからさ』

「湖南さん…。」

その言葉からは、絶対的な強い意志を感じられる。

『ただ、もう一度これを言いたかっただけ
郁君が、まだ不安がってるか心配になって』

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