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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第12章 ~明かされる正体と亀裂が入る友情~

「○○○ホテル事件のニュースを気に、郁君と優里さんの居場所を突き止めた被害者遺族側が、何らかの動きを見せると思ってこっちも部下達や同僚達を呼んでたわけなんだ」

「一応聞くけど、僕と友達になったのと僕に気分転換してもらいたいって気持ちは?」

「その2つは、本当の気持ちだよ
でも、1つだけ郁君に謝りたい事がある」

湖南さんは、僕に頭を下げて頭を上げる。

「郁君に気分転換してもらい、元気になってほしいって気持ちは本当だよ……でもそれとは別に…。」

一旦、間をおいて再び口を開く湖南さん。

「家に閉じこもったままじゃ、いずれ奴らに見つかって狙いの的になりやすい
外に連れ出して奴らの仲間達をおびき出し、一網打尽にした方が情報を聞き出して、被害者遺族側を逮捕しやすく出来ると思ったのもある…。」

「つまり、少しでも僕の気分転換って名目を利用したって気持ちもあるって事ですよね…?」

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