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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第12章 ~明かされる正体と亀裂が入る友情~

「俺達部下の間では、翔太さんを慕う者が多かった」

「翔太さんは、俺達にとって兄貴的存在だったんだよ」

晴希さんと始さんの言葉を聞き、お父さんがどれだけ部下の人達から慕われてたのがわかる。

強くて優しくて、面倒見も良くて人を思いやる気持ちが強い人だった。

いや、それよりも…。

「2人って、警察官だったんですね」

「うん」

「ちなみに、騙してて悪いけど
俺と晴希は、警察の同期で従兄弟って言うのは嘘だ」

「そうなんですか」

まぁ、少し驚いたけど別に気にしてない。

僕が今、何よりも気になるのが…。

「南君…。」

そう、南君だ。

「郁君、僕も嘘をついてた
江戸川南は、実は偽名で本名じゃない」

「えっ?」

「ちょっと、待っててね」

南君は、喉に手を当てると離して口を開く。

「改めて自己紹介だ」

「えっ!?」

南君の声が変わった…。

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