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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第12章 ~明かされる正体と亀裂が入る友情~

チンピラ10人をそれぞれ乗せたパトカーが、この場から離れて1台のパトカーとガタイの良い警官、ヤンス青年、米内刑事、鳥海刑事、南君、僕がこの場に残される。

「水無月……いや、文月郁君だね?」

「はい、そうですけど…。」

ガタイの良い警官が、僕の前に近付く。

「郁君
きみの顔は、水無月翔太にそっくりだな」

懐かしむような表情で、僕の顔を見るガタイの良い警官。

「ッ!?
お父さんの事を知ってるんですか!?」

「もちろん、良く知ってるよ
水無月は、俺の部下で米内と鳥海と高山の上司だったからな」

ガタイの良い警官は、僕にそう答える。

この人の言うとおり、僕の前のお父さんの職業は警察官。

「自己紹介が遅れたな
俺の名前は、睦月王牙(むつきおうが)だ
よろしく頼むよ」

「よ、よろしくお願いします…。」

睦月さんと握手を交わす。

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