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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第11章 ~望まぬ再会と動き出す者達~

「あの…。」

「さっき、郁と一緒にいた人達だよね…?」

後ろを振り向くと、数時間前に路地で郁と揉めてた2人組が立っている。

「そうだけど?」

「何か用?」

「ちょっと、郁の事で2人に話したい事と頼みたい事があるんだ…。」

「俺達、どうしても郁と仲直りがしたくて…。」

俺と数多は、2人組の言葉にお互いの顔を見合わせる。

◇道中◇

-郁視点-

「郁君、少しは気分転換になった?」

「うん、ありがとう
それから、心配かけてゴメンね」

歩きながら、南君に謝る。

「ううん、気にしないで
郁君が、少しでも元気になってくれて良かったよ」

さらに少し進むと、前方からガラの悪そうなチンピラ風の男10人組が、こっちに向かって歩いて来る。

「10人って、まさか…。」

10人組のチンピラの男達を見ながら、少し焦りの表情を浮かべる南君。

「南君、どうしたの?」

「郁君、逃げるよ!」

「えっ?」

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