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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第11章 ~望まぬ再会と動き出す者達~

僕は、健次郎君と利行君に中学時代の、不満や悲しみをぶつけまくる。

「アイツらが居る時に助けられなくても…。
せめて、アイツらが居ないとこでぐらい話しかけたり、心配してくれても良かったじゃないかッ!!」

それなのに、この2人は学校以外でもアイツらが居ない所でも僕に近付きもせず、話しかけて来なかった…。

それだけでも、ほんのちょっとでも気持ちが楽になってたかもしれないのにッ…。

「ゴメン…。
そうしたかったけど、いつどこでアイツらやクラスの奴らが見てるかわからなかったし…。」

「郁、俺達の気持ちもわかってほしい…。」

「なんだ、結局…。
自分が1番大事なだけじゃん…。」

僕は、この場から離れて歩き出す。

「郁、待って!」

「俺達の話を―――――」

「黙れッ!!
お前達の話なんか聞きたくない、声も聞きたくない!!
もう二度と、その姿を見たくないから僕の前に現れるな!!」

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