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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第11章 ~望まぬ再会と動き出す者達~

◇日本橋・路地◇

-郁視点-

「郁!」

「え?」

日本橋の路地に入ると、中学時代の親友だった勝生利行(かつきとしゆき)と村瀬健次郎(むらせけんじろう)が向こうの方から歩いて来て、したくもない中学以来の再会を果たす。

「郁、知り合い?」

「友達?」

「……。」

横から、俊樹君と数多君が聞いてくるが構わず歩き出す。

「知らない
そんな事よりも、早く行こうよ」

「お、おう…。」

俊樹君達に言い、この場から離れようとする。

「郁、待って!」

健次郎君が、僕の腕を掴む。

「離してよ…。」

「俺達、○○○ホテルの事件のニュースを見てお前を捜しに来たんだ」

利行君の言葉に、僕は2人の方を振り返る。

「今更、何の用なの?」

「俺達、中学の時の事をずっと謝りたくて…。」

「ッ!」

まずい、俊樹君達にあの時の事は…。

「俊樹君達ゴメン……先行ってて」

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