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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第11章 ~望まぬ再会と動き出す者達~

「んー……兄さん…。」

「隼、おはよう」

「おはよう、兄さん」

あのニュースの日から、隼は毎晩に僕の部屋に来て一緒に寝たがっている。

きっと、1人で不安なんだろう。

お母さんと、お義父さんが死んでショックだけど、いつまでも落ち込んではいられない…。

隼は、まだ中学3年生…。

僕が、しっかり面倒を見て守ってあげないと…。

僕は、隼の兄さんなんだから…。

◇文月家1階・居間◇

「……。」

顔を洗って着替えたあと、僕は隼と一緒に隼が作った朝飯を食べている。

「……。」

これからの事もそうだけど、何よりもかなり心配事があった。

「兄さん?」

「え?」

僕が、無言で朝飯を食べているのが気になったのか、少し心配そうな表情を浮かべる隼。

「隼、そんな顔をしないでよ~
ちょっと、考え事をしてただけだよ」

「そう?
なら良いけど」

隼は、朝飯を食べるのを再開する。

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