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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第10章 ~不穏な前兆の幕開け~

「兄さんと、ちゃんとお留守番してるから心配しないでね~」

僕と隼は、新婚旅行に行くお義父さんとお母さんを見送った。

「兄さん♪」

2人が家を出たあと、僕に抱きつく隼。

「隼、どうしたの?」

「何だかわからないけど、急に抱きつきたくなった」

「ははは、可愛いなもう」

僕も、隼を抱き締め返す。

◇飛行機の中◇

-優里視点-

飛行機に乗って1時間以上経ち、私と渉さんは飛行機の窓から見える景色を満喫している。

「優里」

「なぁに?」

「きみと出逢えて、本当に良かったって思ってるよ」

「急にどうしたの?」

突然の渉さんの言葉に、少し首を傾げる。

「2人で新婚旅行をいっぱい楽しんで、帰って来たら隼と郁に旅行話を沢山聞かせたり、これからも家族4人で楽しくて幸せな日々を送れるんだなって思ったらつい」

「渉さん…///」

私も、この人と出逢えて本当に良かった…。

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