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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第10章 ~不穏な前兆の幕開け~

◇小野家2階・郁の部屋◇

『へぇ~、おばさんの交際相手かなり良い人じゃん!
それに、息子さんも良い子で良かったね♪』

「うん、今から会うのが楽しみなんだよ」

帰宅後、少し休憩してから夕陽君に電話して、事の次第を全部話した。

すると、喜んで祝福してくれた。

『これでやっと、おばさんも安心出来るだろうね♪
郁君も本当に良かったね!』

通話の向こうで、まるで自分の事のように喜んでいる夕陽君の姿が浮かぶ。

「夕陽君、ありがとう
夕陽君のおじさんとおばさんには、お母さんから直接電話で伝えるって」

『うん、わかった♪
お母さんとお父さんには、まだ内緒にしとくね!』

「それじゃあ、また連絡するね」

『了解♪』

通話ボタンを切り、スマホをズボンのポケットに入れる。

部屋の時計を見る。

「お母さん、あと1時間くらいで帰って来るか」

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