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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第10章 ~不穏な前兆の幕開け~

要するに、母方の祖父母は僕とお母さんを完全に切り捨てて、いなかった事にするつもりだったみたい。

もちろん、お父さんの犯行動機も知っててだ。

双方から、慰謝料と手切れ金を受け取ったあと、僕達は当時住んでた所から離れて今住んでる、この家に引っ越して来た。

最初は不安だったけど、近所の人達も良い人達ばかりでお母さんも、パート先でも上手くやっていて普通に平和な日常を送れていた。

「最初は、1回断れば諦めてくれると思ってた
でも、その人は理由をハッキリと言うまでは、諦められないって言って…。」

「それで、話す事にしたの?」

「うん
その人の反応次第では今のパートの仕事を、辞めるつもりだったのよ
過去を知られた以上、そこには居れないし…。」

確かに、人によったら他の人に言いふらす可能性もある。

「けど、現在もそこで働いてるって事は、お母さんと僕の事も受け入れてくれたんだよね?」

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