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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第10章 ~不穏な前兆の幕開け~

「きっかけと、相手の人はどんな人?」

「その人は、私がパートで働き始めた時の指導係が、その社員さんだったの
それがきっかけで、話すきっかけが多くて話してるうちに向こうから告白してきたのよ」

ていう事は、向こうからお母さんに惚れたのか。

「でも、翔太さんの事があって犯罪者の元妻は、結婚しない方が良いって気持ちが強くて断ったの」

「……。」

お母さんは、お父さんの殺人事件と自殺してからは、女手1つでこの2年間ずっと育ててくれた。

普通なら、当時の財産とパートで稼いだお金では、2人で今の暮らしは無理だっただろう。

今の暮らしをずっと送れてるのは、父方の祖父母から受け取った膨大な慰謝料と、母方の祖父母が絶縁の意味を込めた膨大の手切れ金をもらったおかげだ。

絶縁の理由は、犯罪者に成り下がるような輩と結婚した事と、犯罪者の血が入ってる孫を産んだ小野家の汚物なんか要らんって事らしい。

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