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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第9章 ~愛の気持ちを伝える夕陽~

だけど、僕に関しては別だ。

僕は、ただの一般人の高校生。

夕陽君は、男性声優アイドル。

立場が違う。

それに、僕の父親の事もある。

世間的に、父親の事件が完全に忘れられてたら、記憶から抹消されてたら何とかなるかもしれない。

“あの人達”の心の傷も癒え、僕達の事も気にしてなかったら何も問題ない。

向こうは、相当の恨みと憎悪を抱えている。

万が一、見つかって問題を起こされたら周りにも迷惑がかかる。

「せめて、完全に大丈夫って保証があれば…。」

とりあえず、夕陽君の告白への返事はまだゆっくり考えるとするか…。

この日は、もう寝る事にした。

そして、この日から数週間後。

いつもどおり、変わらない日常を送り続けている。

◇道中◇

-郁の母親視点-

「優里(ゆり)さん、郁君には俺と隼の事そろそろ話した?」

「今日、帰ったら話すつもりよ」

私は、彼にそう答える。

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