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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第9章 ~愛の気持ちを伝える夕陽~

「さてと、下でBL本でも買って妄想力補給でもしようかな」

◇アメニイト日本橋店1階◇

「郁君、頭の傷は大丈夫なの?」

「歩さん、昼休憩から戻って来たんですね」

1階のBLコーナーへ行くと、歩さんがBLコーナーの棚を整理していた。

多分、もう大体の片付けが終わったんだろう。

「大丈夫ですけど、まだ完全には頭痛が治ってませんが…。」

「あれから、ずっと心配してたんだよ」

「心配おかけして、申し訳ありませんでした」

「とにかく、無事で良かったよ」

その後、僕はBLコーナーで新刊のBL本を数冊掴み、歩さんに挨拶してからレジへ向かった。

◇小野家2階・郁の部屋◇

「ふぅ…。」

その日の夜。

部屋の壁に、今日もらった有里君直筆サイン入りの奏太のポスターを貼った。

あれから家に帰ったあと、お母さんに随分と心配されたな。

「明日、俊樹君達にも心配されるだろうな…。」

そんな事を思いながら、寝る準備を始めた。

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