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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第9章 ~愛の気持ちを伝える夕陽~

「有里、真根さん!」

「郁の状態は?」

「大丈夫なの?」

スタッフルームのドアが開くと同時に、翔君と剣君と筑紫君が入って来た。

「みんな、まだ頭痛が酷いみたいだけど大丈夫だって」

真根さんが、3人に僕の状態を説明した。

「郁君、目が覚めたんだね~♪」

僕の姿を見た筑紫君が、嬉しそうに僕を抱き締める。

「筑紫く…うっ…!」

筑紫君に抱き締められた拍子に、また頭痛が僕を襲う。

「あっ、郁君ゴメンね!」

慌てて離れて、筑紫君は僕に謝る。

「うん、気にしないで…。」

頭を抑えながら、筑紫君に苦笑いした。

「とにかく、目を覚ましてくれて本当に良かった」

剣君は、安心した表情で僕に言った。

「ソングボーイズのリーダーとして礼を言う
うちの有里を、助けてくれてありがとう
そして、怪我を負わせてしまって申し訳ない」

「さっき、真根さんから同じ事を言われたけど、有里君が無事だから別に良いよ」

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