テキストサイズ

腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第9章 ~愛の気持ちを伝える夕陽~

夕陽君は、僕を抱き締める。

「僕を庇ったせいで、怪我まで負わせてしまって…。
本当にゴメンね…。」

「夕陽君は、悪くないよ
だから気にしないで…痛ッ…!」

僕は、夕陽君の背中をさすりながら彼を慰めるが、再び頭痛が襲う。

「郁君、ゴメン!
大丈夫!?」

僕が苦痛の表情を浮かべながら、頭を抑えるのを見て心配する夕陽君。

その時、スタッフルームのドアをノックする音が聞こえて、夕陽君は僕から離れる。

「有里、彼の様子は?」

スーツ姿の男性が、スタッフルームに入って来た。

「さっき目が覚めました
まだ、頭痛が酷いみたいで…。」

「そうか…。」

この人、誰なんだろう?

「どうも」

スーツ姿の男性は、僕に一礼をする。

「僕は、ソングボーイズのマネージャーの真根栄司と言います」

ソングボーイズの、マネージャーさんか。

「僕は、小野郁と言いま…いててっ…。」

この分だと、ちょくちょく頭痛するだろうな…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ