テキストサイズ

腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第8章 ~ステージ上で倒れる郁~

「でも、このポスターは彼に当たった特典ですので、譲る事は出来ません」

「何よ、やっぱり不正じゃない!!」

「すみません、イベントで騒ぎを起こさないで下さい
これ以上、騒がれますとご退場してもらう事になります」

いつの間にか、女の左横に来ていた研磨さんが女に忠告する。

「アンタには、関係ないじゃない!!」

女は、研磨さんを突き飛ばして右横へ駆け出し、近くにあった折りたたみ式の椅子を持って、ステージに向かって走って来た。

「ポスター寄越しなさいよ!!」

「郁君!」

有里君が、僕を庇うように僕と女の間に割り込む。

「邪魔よ!!」

女が、有里君に目掛けて椅子を振り上げる。

「有里君!」

僕は、有里君の前に立つ。

それと同時に、女が椅子を思い切り振り下ろす。

「ぐぁッ!!」

「郁君!!」

僕は、椅子で思い切り頭を殴られた衝撃で、その場に倒れて意識を失ってしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ