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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第8章 ~ステージ上で倒れる郁~

「ですが、今回の席は指定席じゃなくて自由席です
皆様が自分で選んで座りましたよね?」

有里君の言葉に、周りは頷いて賛同する。

「うん、自由席だし自分で選んで座った」

「自分が当たらなかったからって、イチャモンつけてんじゃないの?」

「ていうか、あの人イベント開始前からマナー悪すぎ」

「マジ迷惑なんだけど」

その中には、女への批判もチラホラ聞こえた。

「ちなみに、このクジは皆様の入場時間10分前に、アメニイトスタッフの方が作ったクジで、座席番号はクジを引くまで僕達は一切知らない状態でした」

有里君は、女と他のファンのみんなに話を続ける。

「それに、僕達はファンの皆様に楽しんで笑顔になってほしいという一心で、イベントをやってます
不正というやましい気持ちは、一切ありません」

「でも、知り合いが当たってる時点で充分怪しいじゃない!」

「確かに、怪しむ気持ちはわかります」

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