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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第8章 ~ステージ上で倒れる郁~

「あの時の…。」

以前、アメニイト日本橋店のレジ前で、イベント参加券配布終了の件の女だ。

馬鹿みたいに騒ぎ出てた、非常識のカップルの彼女の方の姿があった。

「今回は、ちゃんと参加券手に入れれたんだ…。」

何も、問題起こさなきゃ良いけど…。

「ねえ、あの人…。」

「前に、イベント参加券配布終了の時の…。」

「あぁ、あの時に騒いでた…。」

「えぇ、お願いだから問題起こさないでほしい…。」

僕だけじゃなく、他の人達も女性の事を覚えていて、問題起こさないか心配の様子だ。

僕も同じ心配をしていた。

すると、会場内を歩いている研磨さんと目が合う。

「……。」

研磨さんは、一瞬だけ女性の方を見て僕の方を再び見て、無言で頷く。

「いざとなったら、俺が動くから安心しろ」って合図を受け取り、僕も研磨さんに頷き返す。

それから、開始時間10分前まで女性は、10数分毎に文句を垂れていた。

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