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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第6章 ~一泊移住~

橋本信彦(はしもとのぶひこ)君と、近藤夜(こんどうよる)君。

橋本君は男子混合のチア部に、近藤君は吹奏楽部に所属している。

「小野、危ない!!」

「え、うあッ」

「郁!!」

「郁君!!」

試合中のチームの、同じクラスメートの1人が叫ぶのと同時に、ボールが僕の額に目掛けてヒットする。

その拍子に後ろへ倒れかけるが、南君が支えてくれて助かった。

さらに、俊樹君と数多君が駆け寄って来た。

「郁」

「大丈夫か?」

「う、うん…。」

「小野、ゴメン!
大丈夫か?」

別のクラスメートが、ボールを取りに来ながら心配してくれた。

「うん、少し頭痛と目眩がするけど何とか…。」

「少し、横になれば楽になると思う」

そう言い残し、試合中の外野に戻るクラスメート。

「郁君、そこのベンチで横になりなよ」

反対側の隣の空いてるベンチを、指差す南君。

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